「リニューアルされても安心感のある愛車」(前編)今日の南海乗車録(2026.1.23)
公開日時: 2026-01-31 09:30:31更新日時: 2026-01-31 09:30:31愛車・1007Fがリニューアル工事を終え、試運転していたのを撮影してから気付けば半年。これまでに南海でリニューアル工事を受けた編成は試運転が終わればすぐに営業運転に入っていた記憶がありますが、1007Fの場合は何かが違ったようで、半年近くに渡って羽倉崎の北端、かつての「9000系置き場」で休車を続ける毎日でした。
そして、昨年末、ようやく念願の営業運転復帰との一報が入りましたが、復帰したといっても稼働率は明らかに悪く、充当されるとしても羽倉崎出入庫の普通車運用ばかりで和歌山市発着の優等列車にはほとんど入らず、なかなか狙いにくい状態が続いていました。
が、そんな中、いつものように鉄道運用Hubをチェックしていると、NANKAIさんら複数のユーザーの方から、6606列車の運用に1007Fが充当されているとの情報が。
6606列車の運用といえば、夜は羽倉崎入庫ではなく和歌山市ホーム停泊。翌日はそのまま3804列車に入ります。
もちろん、運用途中で差し替えという可能性もありましたが、夜になっても差し替えの目撃情報はなく、1007Fは復帰後始めて羽倉崎以外の場所で夜を明かすことになった模様。
と、いうことで、かぁくんは3804列車で1年半ぶりの1007F乗車を果たすべく、翌日早朝からお出かけです。
まずは、開場前の市駅の様子を記録。
1007Fは所定通り6番乗り場停泊となっており、ホームを挟んだ4番乗り場には1009Fも。
これはあまりにもかぁくんの好みすぎる組み合わせです(*`ᴗ´*)
和歌山市→難波 C#1007 (1007F)
そして、改札の開場と同時に市駅に入場し、6番乗り場の1007Fに乗車。
3804列車は3802列車の発車まで誰も乗り込んでくるはずがないので、この時間を利用してリニューアル後の車内をしっかり観察しておきました。
車内に入ってまず気付くのは、8300系同様の暖色系に変更された壁板と、2000系ワンマン対応車のようにグレーとなった床シート。
座席は袖仕切りこそ大きく変わりましたが、配置には一切変化がありません。
9000系では非常はしごが設置されるなど変化の大きかった先頭車の車端部ですが、1000系では壁の色以外は特に変更はない模様。
非常通報ボタンについてもリニューアル前から設置されていたものがそのまま流用されています。
これまではリニューアルと同時に再製作されていた車番プレートについても、1007Fではそのまま続投。
1000系の場合は車番が変更となる車両が存在しませんから、これまでは一部車両の車番変更のついでに実施されていた全車の車番プレート再製作も省略されたようですね。
一方、製造所銘板は続投することなく取り外しとなり、新造した制御器のメーカーである日立の銘板だけシールで簡易的に表現。
よく見ると上部には製造所銘板を固定するための下穴だけは開けられているようなので、銘板自体はどこかに保管されているのかもしれません。
流用された機器も多い中、運転台は完全に新製されており、1051Fに類似したアナログ式メーターのものに。
保守的な仕様を好む南海ですから、グラスコックピット化という選択肢は最初から眼中になかったことでしょうね。
運転台こそ刷新された乗務員室ですが、それ以外に関しては床の色以外に大きな変化はほとんどなし。
車掌台側を見てみても、視界に入るのはリニューアル前に見た記憶がある機器ばかり。
変化した部分を強いて挙げるなら、台座が嵩上げされた車掌スイッチがこの写真の右上に張り出していることくらいでしょうか()
ここからは客室内に目を戻し、ドア周辺をチェック。
ドア本体は8300系と同様に複層ガラスを採用したものに交換されていますが、ドア上は全く変化なし。
そう、ドア上に関しては、他の部位では交換されている壁板も含め、完全にそのままなんですよね。
反対側のドア上に設置されているLCDと路線図ももちろんそのまま。
これは2018年の改造時に設置された比較的新しいものなので、そもそも変える必要がありません。
荷棚についても、端にスタンションポールを取り付けた以外はリニューアル前から変化なし。
照明カバーは火災時に落下する可能性があることからなにわ筋線には対応できないと判断されたのか、全て撤去されています。
先に触れたように、配置は全く変わっていない座席ですが、前回の交換からあまり経っていないモケットもそのまま続投。
この柔らかめのモケット、普通に気に入っているので、これは個人的に嬉しいですね。
ただ、この新しい袖仕切りに関してはあまり嬉しくないというのが個人的感想。
どうせ半年もすれば「車内観察日記」さん辺りに同じような感想が掲載されると思いますが、
これ、せっかく上下で分かれていて肘の高さに空間があるのに、肘掛けにあたる部分の幅が2cmしかないうえに水平とはなっておらず、結局肘掛けとしては使いづらいんですよね……
まあ、ここを肘掛けとして使うということはドア横の立席スペースに肘がはみ出すということでもありますから、設計者からすれば最初からそんな使い方はしてほしくないのかもしれません。
ちなみに、この袖仕切り、客目線ではまるで面白みのないものでしたが、エンジニア目線ではけっこう興味深かったり……
と、いうのも、この不自然な形状の固定金具、
座席側から見ると、こんな感じで、壁側に固定された金具の上に、袖仕切り側から突き出た金具が引っかかるような形で留まっているんですよね。
そう、この袖仕切り、どうやら、1人の作業員だけで容易に着脱可能な設計になっているようなんです。
これまでのゴツい袖仕切りの着脱では、1人ないし2人の作業員が袖仕切り本体を支えた状態で別の作業員がネジを付け外しする必要がありましたが、新しい袖仕切りなら壁側の金具に本体を引っかけて安定させた状態でネジを回せるので、1人の作業員でも簡単に着脱でき、しかも上下に分かれた厚さたった2cmの板なので運びやすい。
このものすごい施工性の向上には、素直に脱帽するしかないですね。
で、これにて車内のチェックは完了。
結論から言うと、この内装、袖仕切り以外は見たことある部品ばっかり!
モーター音が日立の制御器らしい柔らかみのある音だったこともあり、リニューアル後初乗車というのを忘れてしまうような謎の安心感さえありました 笑
難波→橋本 C#2196 (2045F+2046F)
1007Fを難波まで乗り通したあとは、お気に入りの2031Fが高野線のZ8運用に入っているようだったので、橋本からこれに乗るべくまずは南下。
朝ラッシュでC#2196に乗れたのもかなり久しぶりですね。
橋本→難波 C#2031 (2031F+2032F+2024F+2034F)
橋本からは狙い通り2031Fに乗車成功。
乗り慣れたはずの2031Fですが、今回は南海線所属時代にはなかった優等列車での走行ということで、走り方はもちろん、乗客が多いことによるエアサスの硬さ加減の変化もあり、同じ車両とは思えない雰囲気でした。
防護無線の撤去跡、今となってはこれだけが南海線に居た証でしょうか。
オールロングシートは朝ラッシュの加太線にはうってつけですし、新しいめでたいでんしゃとして和歌山市に帰ってきてくれませんかねえ……
難波→関西空港 C#1702 (1002F+1032F)
今回はクレジットカードのタッチ決済で1日の上限が2200円になるキャンペーンを活用しているので、せっかくならと関空へ。
上限2200円キャンペーン、あとで確認すると引き落とし額はちゃんと2200円で止まっていたんですが、改札機に表示される金額は上限到達後も0円とはならないらしく、初めて使うときはキャンペーンが正常に適用されているのか、少し不安になってしまいますね……
(もちろん、キャンペーン対応のために改札機を改修するとなると莫大なコストがかかってしまうので、後日行われる決済処理の際に金額を訂正するという方式にせざるを得なかったというのは想像に難くないですが……)
なお、難波でこの空急を待っている際、偶然にもホリデー氏と遭遇。
目的地が全く違ったので同行とはなりませんでしたが、こういう1日がかりの外出では話し相手が現れると嬉しいものです。
(中編に続く)