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カテゴリー: 鉄道
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【乗車録番外編】さらば和歌山線117系 (前編)

作成日時: 2019/3/9 (土) PM 11:58
最終更新: 2019/3/11 (月) PM 12:27

先日発表されたJR西日本による和歌山線への227系投入計画。そこでは、今年3月16日に227系に置き換わる運用として、現在4つ存在する117系の運用のそれぞれに該当する列車の運行時刻が例示されていました。

これが意味するものはただ一つ。
「3月15日を最後に、和歌山線から117系が姿を消す」ということです。

117系といえば、昨年の大回りにおいて高田-和歌山間で1度だけ乗車しましたが、やはりこれだけではもの足りません。
1日1列車のみ存在する、117系による和歌山→王寺直通の和歌山線走破列車、それに乗らずして、和歌山線での117系の思い出を語ることができるでしょうか。

と、いうことで、計画したのがこの大回り乗車。
和歌山→王寺→奈良→京都→大阪→天王寺→六十谷という160円の経路で、メインの117系だけでなく、急速に廃車の進んでいる奈良の103系や、これまで乗ったことのないクハ220など、いくつもの「乗りたい電車」に乗ってしまおうという贅沢な旅です。

念入りに各路線の運用情報を収集し、乗車可能な運用に狙いの車両が全て入ったときこそ唯一のチャンス。
それは、117系が和歌山線での運行を終了するちょうど1週間前の今日訪れました。

前編

和歌山駅6:10発・・・
ダイヤを確認すると、もはや和歌山駅まで徒歩で移動する以外に乗車する手段がないのは明白でした。

4時前、辺りが真っ暗な中起床し、半時間で支度して、4時半の闇の中に足を踏み入れます。

普段は多くの乗用車が往来する近所の道路も、この時間帯では嘘のように静まり返り、時折、どこからか新聞配達のバイクの音が耳に届きます。

しばらく歩いて広い道に出てみると、こちらもやはり人の気配はありません。
だだっ広いアスファルトの表面を、ぼんやりとした街灯の光が頼りなく照らしています。日常では目にすることのない光景にしばらく見とれていると、遠くから低い唸りを伴って現れた大型トラックが、道路の凹凸に合わせて荷台を上下させながら走り去っていきました。

 こんな時間から・・・?

名も知らぬ運送会社の1台のトラック。何をどこへ送り届けるのか、それは知る由もないことです。
しかし、こうして深夜とも早朝ともつかない闇の中を孤独に駆ける彼らの存在があってこそ、この国が今の活気を保っていられるのだと思うと、とても不思議な気持ちになるものです。

そんなこの世界の裏の姿を横目に見ながら歩を進めること1時間弱。ついに和歌山駅に到着しました。

和歌山→王寺 クハ117-308 (SG003)

JR西日本 117系 クハ117-308
前日にTwitterで収集した情報では、最も乗りたいと思っていたSG003が、今日(3/9)に乗車予定のA113運用に遷移するA112運用に充当されており、否応なしに期待は高まります。

そして、今日、やってきたのは、ズバリそのHG003!
この編成特有の水色に塗られたフロントガラスの縁が見えたときの喜びときたら・・・!

気分上々で車内に入り、乗務員室の直後の座席に陣取ります。

無論、国鉄型の常で、ここから快適な前面展望ができることなどないのですが、とりあえず乗務員室内の車番プレートなどを撮影。
クハ117-308 運転台車番プレート
道中、この座席位置が幸いし、117系の国鉄型らしい警笛も聞くことができました。

今日は他にも大回りで乗り納めに来ている方が多かった様子で、このクハ117-308の乗客は過半数が一眼所持という状態でしたが、やはり休日早朝に余裕の4両。それでも車内は十分な空席があり、快適な旅となりました。


先に述べたとおり、117系は前面展望に関しては今ひとつなので、乗車中は、クロスシートを活かして側面展望を楽しむことに。

すると、今までかーくんの中にあった「前面展望>>側面展望」という常識が、ことごとく打ち砕かれることとなりました。

105系で前面展望や背面展望を楽しんでいたときには気づかなかった和歌山線の美しい沿線風景の数々。
そこかしこに点在する梅畑の、蝋細工のような白い花々、朝日に照らされ、ガラスのように輝く霜の大地。
それらは、ロングシートでは味わうことのできない、この117系に乗った者限定の、姿を変える美術館だったのです。

この美しい窓の外の絵画を、もし、もっと早くに知っていたなら・・・
春夏秋冬、一時として同じ姿にとどまることのないこの芸術作品を、幾度となく味わうことができたのに・・・!

しかし、時すでに遅し。
どうあがいても、この体験ができるのは今日が最初で最後なのです。

できるのは、ただ、この一度きりの光景を忘れるまいと、1分1秒、心に刻みつけることだけでした。
(などと書きつつ、かーくんも一眼持ちだったのに沿線風景はまともに撮ってません。悪しからず・・・)


あと、余談ですが、このクハ117-308、側面車番は例に漏れず300番台化改造の際にステンレス切り抜きから白い文字のシールに変更されているものの、SG004などの他の300番台と異なり、伝統的な国鉄車番書体(客車表記文字)が使用されていました。
クハ117-308 側面車番

王寺→奈良 クハ220-7 (NA424)

JR西日本 221系 クハ220-7
王寺に着いた117系は、別れを告げる暇も与えず、すぐに留置線へと去っていきました。

そして、117系への未練はありますが、大回り旅はまだ始まったばかり。
数日前から収集していた運用情報に基づき、短距離ではありますが、狙い通りのクハ220に乗車。
前回221系に乗ったのは、2002年に新和歌山車両センター(現・日根野支所新在家派出所)の公開があった日ですから、16年振りの221系乗車です。

221系の前面展望
そして、パノラマグリーン顔負けの221系の前面展望を味わったあと、大回りではお馴染みの奈良に到着。
そこでは、思わぬ出会いも待っていました。


後編に続く


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この記事へのコメント

1.

王寺での入れ替え時刻わかる?
投稿者:6020f 投稿日時:2019/3/10 (日) AM 12:16 <<返信

2.

>>1
少なくとも、59分発のクハ220-7がホームに入ってきたときには留置線におった。
5分も停まってないんとちゃうかな?
投稿者:かーくん(管理者) 投稿日時:2019/3/10 (日) AM 1:05 <<返信

3.

8300系ブツ4
羽衣 10:36 普通 なんば
投稿者:205 投稿日時:2019/3/10 (日) AM 11:19 <<返信

4.

>>3
情報ありがとうございます。

それにしても、今回のブツ4は長く続くなあ・・・
投稿者:かーくん(管理者) 投稿日時:2019/3/10 (日) PM 12:49 <<返信

5.

>>4

これはこれで乗車、撮影の楽しみが増えます。因みに、昨日は久々ののバス旅で京都市バスを北から南まで回ってました。(Twitterを参照)
投稿者:馬さん 投稿日時:2019/3/11 (月) AM 10:07 <<返信

6.

4日目〜

https://blog.kakun.jp/sb5505/blog.php/2019/3/2#comment_152
投稿者:ハッピーベアル 投稿日時:2019/3/11 (月) PM 12:04 <<返信

7.

>>5
京都市バス巡りってええな〜
沿線風景の見どころ、いくらでもあるやん。

>>6
今日も順調に続いてたか!

(昨日は忙しくて見れてない... スマンm(_ _)m)
投稿者:かーくん(管理者) 投稿日時:2019/3/11 (月) PM 6:57 <<返信

8.

>>7

京都市内北部の西賀茂エリアは桜がちょこちょこ咲いてましたよ。数を減らしてるブルーリボンシティの旧式に3度も乗れたり、中型車の土壇場であるはずの路線で大型車に乗れたりなど贅沢でした。
投稿者:馬さん 投稿日時:2019/3/11 (月) PM 9:59 <<返信

9.

>>8
桜咲き始めてるんか〜
(そういえば、うちのモモの花もちらほら咲いてきてるような・・・)
投稿者:かーくん(管理者) 投稿日時:2019/3/12 (火) AM 2:19 <<返信

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